神様

先日、息子と釣りをしていると唐突にこんなことを聞いてきました。

「ねえ、神様ってどこにいるん?」と。

自分は巻いていたリールのハンドルを止め、暫しの沈黙の後、人差し指を自分の胸に当て「神様は自分の心の中におるんやで」と答えました。

そして
「産まれたばかりの赤ちゃんの時は、心の中に皆んな全員が綺麗な綺麗な神様がおるんやで。でも人の傷つく事や、嫌がる事をしたらその分少しだけ悪魔になるんや。ゴミを道に捨てたら神様がその分汚くなるんや。でも反対に人が喜ぶ事をしたらその分素敵な神様になるんや。例えば電車でお年寄りが乗ってきた時、席を譲ったら神様がちょっと綺麗になるんや。だからいつもその心の中の神様を育てるようにせなあかんねんで。」

と、懇々とそんな事を語っていると自分の話を遮り息子はこう言いました。

「その話、もういいわ。」

欲しい物

もっと銭が欲しい!!

イカした女が欲しい!!

20年前の自分は40歳代の男はそう思うのがカッコいい。そう思わないとダメなんだ!!

と、思っていました。

万一結婚してても、女房子供は泣かしといて、「女遊びも芸の肥やし」これができる男や!!とさえ思っていました。

そんな事を思ってた20年後の今の自分の1番欲しい物は何でしょう?

「子供と一緒にいる時間!!」

ハイ、キモいですね。

反吐が出ますね。

そんな事言う他人がおったら絶対友達にはなれません。

20年前の自分が知ったら泣きながら胸ぐら掴んでこう言ってくるでしょうね。
「どうしちゃったんだよ、20年後の俺?何があったっんだよ?そんな腑抜けな事言ってねーで、子供なんてド突いて、飲みに行こうぜ!!」って。

そしたら今の自分は、胸ぐらを掴んで来た若い自分の鼻に頭突きを入れながらこう言うでしょう。
「アホか、俺らそっくりの小さい奴おったら可愛いに決まってるやんけ!!しかもおもろいねんぞ。何するよりも楽しいわ!!」と。

人間の考えなんて変わる物です。

ひょっとしたら更に20年後、お金が絡んで大きくなった子供達と骨肉の争いになってるかもしれません。

でも今1番欲しい物は「子供と一緒にいる時間」です!!