先日、息子と釣りをしていると唐突にこんなことを聞いてきました。
「ねえ、神様ってどこにいるん?」と。
自分は巻いていたリールのハンドルを止め、暫しの沈黙の後、人差し指を自分の胸に当て「神様は自分の心の中におるんやで」と答えました。
そして
「産まれたばかりの赤ちゃんの時は、心の中に皆んな全員が綺麗な綺麗な神様がおるんやで。でも人の傷つく事や、嫌がる事をしたらその分少しだけ悪魔になるんや。ゴミを道に捨てたら神様がその分汚くなるんや。でも反対に人が喜ぶ事をしたらその分素敵な神様になるんや。例えば電車でお年寄りが乗ってきた時、席を譲ったら神様がちょっと綺麗になるんや。だからいつもその心の中の神様を育てるようにせなあかんねんで。」
と、懇々とそんな事を語っていると自分の話を遮り息子はこう言いました。
「その話、もういいわ。」